3D印刷ランプシェードの透明度をあげるために…
PLA (ポリ乳酸) というプラスティックは本来は非常に透明度が高いのですが,3D 印刷用フィラメントになると透明度はさがってしまいます.また,3D印刷時に表面がマットになって (こまかい凹凸ができて) 光を乱反射するようになることがあります.そのため,螺旋3D印刷でつくるシェードや電球カバーの透明度をあげるためにはいろいろな努力が必要です.
PLA のフィラメントを仕入れるときに,もちろんできるだけ透明度が高いものを選ぶようにしています.しかし,別のブログ記事に書いたように,透明度がたかいものは入手しにくくなっています.また,透明度が高かったフィラメントを再度仕入れてみると透明度がさがっていることはよくあります.最近,ついに国内で仕入れることをあきらめて,安定して仕入れられる中国メーカーをさがしています.国内で買えるものより品質のよいものがより安価に買えることがわかりましたが,まだ満足できる透明度のものはみつかっていません.これからも探し続けて,よいものがみつかったらまたこのブログに書くつもりです.
透明度の高いフィラメントをつかっても,印刷条件によっては表面がマットになってしまいます.射出温度が低すぎるときや印刷速度が高すぎるときは表面がマットになりがちです (下の写真は表面に光沢があるカバーつきの電球とマットなカバーつきの電球をならべています).そこで,まず射出温度はぎりぎりの 256℃ くらいにすることにしました.260℃ 以上になると 3D プリンタのヘッド内の PTFE (テフロン) が軟化するので,これがぎりぎりです.この温度は純粋な PLA には高すぎますが,添加物のはいった PLA には通常,適しています.また,透明度をあげるために印刷速度はさげることにしました.
フィラメントを必要以上に厚くしていると,マットになりやすくなります.そこで,フィラメントの厚さを最低限にしようとしています.球にちかいかたちのフィラメントの場合,これまでは赤道の部分をかなり厚くしていましたが,そうすると赤道付近がマットになってしまいます.そこで,赤道付近のフィラメントの厚さを薄くして透明度をかせぎます.
関連情報
3Dデザインランプ|Dasyn(デイシン)
デイシン (Dasyn) はオリジナルデザインの LED 照明器具「3Dデザインランプ」を製造販売しています.デイシンが独自に開発した「螺旋 (らせん) 3D 印刷法」によって造られた,ガラスではまねできない繊細な形や模様をもつ透明プラスティック製ランプシェード (セード) を使った,様々な表情をもった光の彫刻のような「3Dデザイン電球」や照明器具が,おしゃれに きらめき ます.
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