3D デザインランプをつくるのにつかっている螺旋3D印刷については，いろいろな学会で発表してきました．海外としては米国 (オースティン)，イタリア (ヴェネチア) などでも発表してきましたが，欧米だと旅費がかかるので，2014 年ごろに中国の学会で 2 回，発表してきました．

 

中国での最初の発表は大連 (Dalian) でひらかれた BIT 3D (BIT’s 1st Annual International Congress of 3D Printing) という学会でのものでした．個人的な話になりますが，筆者の母は大連うまれなので，大連にいくことじたいに興味がありましたが，たまたまそこでおもしろそうな 3D 印刷の学会がひらかれるということがわかったので，そこに投稿してみようとかんがえたのです．その学会参加費を普通にはらうと高くつくので，そのときすでに 3D 印刷もふくむいろいろな学会で名前を売っていたことを利用して，交渉して安く発表できるようにしました．そのときネタにした印刷物の写真を下にのせますが，論文やスライドは個人の論文サイトにのせています．また，発表や大連でのさまざまなことは個人ブログの「中国の大連 (Dalian) への “出張”」に書いています．

 

 

 

この学会はむしろ展示会のほうにちからがはいっていて，大音量の展示の横で発表しなければならないひともいましたが，筆者は静かな場所で発表することができました．いろいろな意味でおもしろい学会でした．この発表後には何人かからコンタクトされましたが，その後に連絡しても音沙汰なしでした．

 

つぎに行ったのが北京での ICAM-BM 2014 (4th International Conference on Additive Manufacturing and Bio-Manufacturing) という学会でした．こちらは普通に支払ったので，だいぶ懐がいたみました．大連での発表のときにはまだ「変形」というアイデアはない，つまり螺旋 3D 印刷の基本ができていませんでしたが，北京での発表の中心は「変形」でした．報告は個人ブログにのせ，論文やスライドは個人の論文サイトにのせています．

 

 

どちらの学会でも日本人には会わなかったと記憶しています．欧米の学会ではよく日本人に会いますが，中国の学会にだしても (すくなくとも当時は) 業績にならないので行かなかったのかとおもいます．でも，上記のブログ記事に書いたように，いろいろおもしろい経験をしました．

 

この発表のあとで論文を Rapid Prototyping Journal という論文誌に投稿することをすすめられて投稿し受理されたので，それは世界にみとめられる (というといささかおおげさですが) 業績になりました．そこから査読の依頼などもくるようになりましたが，それについては別の記事で書くことにします．