多角形にちかい断面の 3Dデザインランプ部品の「接合部分」
LED キャンドルにかぶせて使うキャンドル・キャップのかぶせる部分,3Dデザイン電球のアダプタと電球本体との接合部分,3Dデザインシェード (電球カバー) のアダプタと電球との接合部分などをみな多角形にちかい形にしています.目的はそれぞれちがいますが,3D印刷するとき基本的にはおなじ方法で整形しています.
キャンドル・キャップに関していえば,裏返してそのかぶせる部分をみると,8 角形にちかい形をしています (左下の写真).これは筒形のキャップですが氷柱型のキャップでも同様です.その理由は 2 つあります.
第 1 の理由は,かぶせる LED キャンドルの形が 2 種類あり,ひとつのキャップがどちらでも使えるようにするためということです.キャンドルの形には右下のように円形のものと花形のものがあるのですが,花形はざっくりいえば 8 角形です.そのため,キャップ下部を 8 角形にちかい形にしています.これによって,どちらの形にもうまくはめられるようになります.
第 2 の理由は,キャップをキャンドルとまったく同じ形にすると,サイズをぴったりにしなければならなくなるが,それは適切でないからということです.サイズがすこしでも小さくなるとはまらなくなり,無理にはめようとすると,もろい PLA (ポリ乳酸) のキャップにひびがはいってしまいます.逆にキャップのほうがおおきければキャップが適切な位置でとまらなくなる可能性があります.ちょうどよい位置にはめられるようにするには,形が完全に一致しないほうがよいのです.そうすると,はめたときにキャップがすこし変形して適当な位置にとめることができます.
また 3Dデザイン電球のアダプタに関していえば,電球本体との接合部分が 4 角形にちかい形,また 3Dデザインシェード (電球カバー) のアダプタは電球との接合部分がやはり 4 角形や 6 角形にちかい形になっています (下の写真).
これらの穴を円形でなく多角形にちかい形にするのは,すきまをつくるためです.円形にするとアダプタが電球にぴったりはまり,すきまはできません.しかし,放熱のためにはすきまがあるほうがよいとかんがえられます.すきまのおおきさや電球をはめるソケットの形などもかんがえて,4 角形にしたり,6 角形にしたりしています.
これらの穴は 8 角形に近かったり,4 角形や 6 角形に近かったりしますが,真の多角形ではありません.3D 印刷するには角ばった形でなく,なめらかな形である必要があります.そうしないと角の部分にフィラメントがたまるからです.都合がよいことに,「波合成」によって円形に正弦波をかさねることで,多角形にちかいがなめらかな形がつくれます.正弦波を 4 サイクル,6 サイクル,または 8 サイクルにするわけです.
まず 4 角形にちかい形について説明をくわえます.下の図は横軸が 0 から 2π の範囲に 4 サイクルの正弦波をえがいています.
これを極座標でえがく (もとの横軸を角度,縦軸を半径とする) とつぎのようになります.
これで 4 角形にちかい形ができました.8 角形についても同様にしてみます.正弦波の振幅をかえた 2 つの形をしめします.
このように形をかえることで,円形と花形のキャンドルへのはまりぐあいが変わってきます.左の形のほうがより角ばっていますが,各辺の中心にへこみもできています.4 角形でも 8 角形でも,もとの波形をかえればへこみなしにより角ばった形にすることもできますが,ここまでにしておきます.
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