電球カバーの不良部品 (キャップ) の交換
ここ数週間で,すでに販売した電球カバーのキャップをお客様に交換していただいたり,キャップだけ交換できないものは本体ごと交換していただきました.キャップの製造上の原因でこわれやすくなっていたためです.問題がわかって改善するよりまえに買っていただいたすべてのお客様に連絡しました.
電球カバーのキャップは白または黒の ABS というプラスティックを 3D 印刷してつくっています.透明な電球カバー本体はポリ乳酸 (PLA) というプラスティックでつくっていますが,キャップはより熱につよくするために ABS をつかっています.
この ABS というプラスティックは 3D 印刷でつかうには難しい点があります.3D 印刷では細いフィラメント (糸状のプラスティック) をかさねて形をつくりますが,ABS の場合,下のフィラメントの温度がさがりすぎると上のフィラメントと接着しなくなります.そのため,すこし力をかけると下の写真のようにフィラメントどうしがはがれてしまいます.今回の不良はこれです.力をかけなければ形はきちんとできているので,不良に気づかずに出荷してしまいました☔.
下のフィラメントの温度は高いほどよいのかというと,そういうわけではないので,制御するのがむずかしいのです.温度が高すぎると変形して,形がくずれてしまいます.
周囲の空気の温度を 100℃ 程度にたもてればフィラメントがはがれず,また変形することもないようにできるとかんがえられます.それに適した 3D プリンタもなくはない (たとえば Stratasys のプリンタがそうです) のですが,コストや印刷の準備時間などの点で使用していません.
製造時にふたたび問題がおこることがないとはいいきれないので,今後はこのようなことがないように,フィラメントがはがれないことをかならず確認してから出荷することにしました.
追記 (2022-2-5): その後の改良によって,強度があるキャップがほぼ安定してつくれるようになりました.キャップのかたちももっとスマートになりました.
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