螺旋 3D 印刷をやっていると様々な場面でモアレ縞に出会います．3Dモデルをグラフィクスで表示するとできる縞，きれいなはずのモデルを印刷したときにできる縞，印刷物をかさねたときにできる縞，意図的につくったモアレ縞などなど．

 

きれいなはずの螺旋 3D 印刷のモデル，たとえば球をグラフィクスで表示してもモアレ縞ができます (下の図は Repetier Host で表示したもの)．これは，フィラメントがつくる線とピクセルがつくる線との干渉でできたものです．角度を変えると模様が変化するので，ビデオでみるとおもしろいとおもいます．

 

 

 

これらの写真やビデオはもとのサイズより縮小しているので，へたをするとあらたにモアレ縞ができて，もとの縞よりめだってしまうので要注意です．でも，上の写真やビデオではさいわい，もとの縞のほうがよくみえます．

 

モデル上の縞は印刷した立体にはあらわれませんが，3Dプリンタによって生じる縞もあります．球を印刷してできるモアレ縞はグラフィクスで生じるものとよく似ています．

 

 

印刷したつぎのビデオは印刷した 2 枚の薄い板を 2 枚あわせることでみえるモアレ模様です．フィラメントを螺旋状に巻いた板を 2 枚あわせることで曲線のモアレ模様ができますが，それがその 2 枚をずらすと変化します．

 

 

意図的につくったモアレ縞もあります．「波合成モデル」で 3 つの波を合成すると複雑なモアレ縞ができますが，それについてはほかの記事で書いています．

 

3D 印刷でできるモアレ縞について書いた Web ページはいろいろあります．たとえば 3DPrint.com には “Moire Effect in 3D Printing” という記事があります．

 

What is Metrology Part 19 – Moire Effect in 3D Printing