“Making Mistakes” ― 3D印刷材料を減らしてメッシュ状にした「壺」
Mary Tsai はフィラメントの量をおさえることで自然にできるパターンをカーネギーメロン大学 (CMU) での修士論文 “Making Mistakes: Error as Emergent Property in Craft Practice” で壺形のものに応用しています (下の写真).これは照明器具やランプシェードではありませんが,光が部分的に透過するので,ランプシェードへの応用を示唆しています.
当社でも 2013 年以来この現象に注目して 3D プリンタで実験し,論文にしたり雑誌に書いたりし,本の一部にもなってきました.このブログでも紹介しています.照明器具に応用したいとかんがえてきましたが,まだうまく応用できていません.壺をみておもいだしたのは著者がつくったつぎのようなハート形容器です.
壺の形がどうやってつくられたかは論文に書いてないようですが,それをつくるにはフィラメントの量や印刷速度などをうまくコントロールすることが必要だとかんがえられます.最上部とネックの部分は十分にフィラメントをあたえていますが,それは,そうしないと形がくずれやすいからだとおもいます.その下の部分はこまかい穴があき,またややランダムな模様になっています.それに対して上の部分は荒い穴があいています.
これをランプシェードに応用することをかんがえてみると,目のこまかいシェードもつくれるし,荒いシェードもつくれるということです.シェード全体をこのパターンにすると実用強度はえられないとかんがえられますが,ところどころ穴のない部分をつくれば,実用に耐えるのではないかとかんがえられます.基本的には螺旋 3D 印刷でつくれるかたちですが,3D デザインランプの設計につかっている波合成モデルではつくれないので,別のプログラムを開発する必要があります.
関連情報
3Dデザインランプ|Dasyn(デイシン)
デイシン (Dasyn) はオリジナルデザインの LED 照明器具「3Dデザインランプ」を製造販売しています.デイシンが独自に開発した「螺旋 (らせん) 3D 印刷法」によって造られた,ガラスではまねできない繊細な形や模様をもつ透明プラスティック製ランプシェード (セード) を使った,様々な表情をもった光の彫刻のような「3Dデザイン電球」や照明器具が,おしゃれに きらめき ます.
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