口金にかかるトルクを測定してみた
電球をソケットにとりつけるときは,ねじって固定します.ねじる力がつよすぎると 3D デザイン電球がこわれる場合があります.そこで,ねじる力が測定できるツールをつくって,測定してみました.
トルクゲージの購入
ねじる力を測定する道具としてトルクゲージ (トルクメーター,トルク計) があります.用途によってかたちがちがいますが,もっとも一般的なのはレンチでネジをしめる力を測定するタイプのものです.日本ではだいたい 1 万円前後で販売されています.中国から輸入したほうがやすいので,Aliexpress で 1 個あたり 30 ドルほどで買いました (円安なので 5000 円くらいになってしまう😢).
測定可能なトルクのレンジはさまざまであり,どれがよいかわかりませんでした.そこで,30 Nm 以下の比較的よわい力を測定するものと,200 Nm までのかなりつよい力を測定するものをあわせて買ってみました (上の写真の 2 個).これまで使用したかぎりでは,30 Nm 以上の力を測定する必要はほとんどないようです.
ツールの製作
電球をねじる力を測定するには,ソケットとトルクゲージを結合すればよい.最初はソケットを加工してトルクゲージをはめようとしましたが,ちからをかけるとソケットがこわれてしまうので,金具だけはずして使用することにしました.トルクゲージをはめるために螺旋 3D 印刷で四角柱にちかいかたちをつくりました (ただし四隅はとがっていない).いつもつかっている PLA で,厚くするために 3 個の四角柱をかさねてつくり,ハンダごてであなをあけて金具にネジどめしました.
このような四角柱をつくるには螺旋 3D 印刷をつかうより普通に CAD をつかって設計するほうが適当だとはおもいますが,ふだんはつかっていないため環境もととのっていないので,なれている螺旋 3D 印刷でつくりました.これならこのツールをつくるのに 1 時間もかかりません.
これでトルクゲージをしっかり固定することができるようになり,金具がこわれるトルクまでは測定することができます.
ためしに直径 15〜18 cm の 3D デザイン電球などをつくる際につかっている部品がどれだけのトルクにたえられるか測定してみました.
つくりかたがまずいと 1 Nm くらいでこわれてしまいますが,うまくつくれば 2 Nm 以上のちからにたえられることがわかりました.2 Nm かけると,測定後になかなか金具から電球がはずせません.つまり,かなりのバカぢからでねじこんであったということです.この程度のちからにたえられれば,まずお客様のもとでこわれることはないとかんがえられます.一度は限界を測定してみるのがよいでしょうが,それはいますぐやらなくてもよいだろうとおもいます.
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