3Dプリンタで 1 個ずつちがう形や模様の製品をつくる「シングルトン連続生産」について
3Dデザインランプは螺旋3D印刷という独自技術をつかって 3D プリンタで製造しますが,設計には独自開発のソフトウェアにもとづくジェネラティブ・デザインという方法をつかっています.これらをくみあわせたアジャイル製造法によって,1 個ごとにすこしずつデザインがことなる製品を安価に製造すること,すなわちシングルトン連続生産が可能になります.
3D 印刷による製造では 1 回ごとにちがうものがつくれるはずなのに,従来の方法では設計に時間がかかるためその特性がいかされていません.螺旋 3D 印刷とジェネラティブ・デザインにもとづく設計製造法をつかうと,1 サイクル 1~2 時間というみじかいサイクルで超ラピッド・プロトタイピングができるのと同時に,1 個ごとにすこしずつデザインがことなる製品を安価に製造すること,すなわちシングルトン連続生産が可能になります.それについて説明します.
おなじかたち,色,模様などの属性がほかにない 1 個ずつちがう製品のことをシングルトン製品とよぶことにします*.商品を販売するとき,シングルトンであれば選択の幅がひろがります.おなじものがほかにないということは,販売するうえで魅力になりえます.
1 個ずつちがうかたちや模様をつけることは通常は大幅なコストアップにつながります.人手ですべての設計をする場合,シングルトン製品をつくるには,設計をかえる都度,設計者 (デザイナ) がかかわる必要があります.そのため,1 個つくるのにたとえば 1 時間かかり,コストは高いものになってしまいます.これは従来の 3D 印刷でもかわりません.しかし,デザインを変更するのにコンピュータをつかえば,ひとつの製造用データ (GCode ファイル) をつくるのに 1 分以下でできます.そのため,3D プリンタでおなじものをくりかえしつくるのとほぼおなじ時間でつくることができます.
螺旋 3D 印刷とその設計手法であるジェネラティブ・デザイン (つまり,コンピュータによって設計させること) をつかうことによって,シングルトン製品を安価につくることが可能になります.螺旋 3D 印刷は従来のプラスティック製品の製造法である射出整形とくらべるとコストは高くなりますが,従来の 3D 印刷とくらべると短時間・低コストでランプシェードなどをつくることができます.これを人手を介さずに設計変更ができるジェネラティブ・デザインの方法とくみあわせることによって,シングルトン製品をつづけて製造することができるようになり,安価な製造が可能になります.
現在,シングルトン製品として「1 個ずつちがう形や模様をつけたランダム 3D デザイン電球」や「1 個ずつちがう形や模様の電球をつけたランダム 3D デザイン・ペンダントライト」があります (それらを 3 個ずつ表示した下の図を参照) が,シングルトンであることをいかす販売にはつながっていません.いまのところこの技術を製品に十分いかすことができていませんが,今後この技術によって魅力的な製品をつくっていきたいとかんがえています.
*なお,「シングルトン連続生産」ということばについては個人ブログでその造語について書いています.
関連情報
3Dデザインランプ|Dasyn(デイシン)
デイシン (Dasyn) はオリジナルデザインの LED 照明器具「3Dデザインランプ」を製造販売しています.デイシンが独自に開発した「螺旋 (らせん) 3D 印刷法」によって造られた,ガラスではまねできない繊細な形や模様をもつ透明プラスティック製ランプシェード (セード) を使った,様々な表情をもった光の彫刻のような「3Dデザイン電球」や照明器具が,おしゃれに きらめき ます.
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