デイシンの通販店では送料を一律の金額にしています． Yahoo! ショッピングの店では 120 円，楽天の店では 140 円，基本的にその理由については別記事に書きました．送料を一律にすると実際の送料とは差がでてくるため，商品の価格のなかに送料の一部をいれる必要がありますが，どうやってそれを実現しているか，またそこでの苦労話について書きます．一方で，こういう値づけをしていたため楽天で 3980 円以上を送料無料にするということになっても，あわてることはありませんでした．(2021 年 2 月に Yahoo! と楽天で送料を変えることにしたのは，この送料無料のしばりがあることに関係しています.)

 

比較的最近まで，商品の価格はコスト (仕入れ値) に一律のマージンをのせたものを基準にきめていました．Yahoo! の店であつかっている商品のおおくは軽量 (250 グラム未満) で厚みがうすいのですが，その場合，その商品がをお客様が単独で購入する場合はこれでおよそ適切な価格になります．(下の写真は軽量で厚みがうすい商品の例です.)

 

 

ところが，電源アダプタや LED 電球など，厚さが 3 cm をこえるものは，2017 年 6 月に「規格外の定形外郵便」の送料が改定されて以来，これでは送料分が不足するようになりました．そこで，送料一律 120 円は変更せずに，このような商品の価格を徐々に 100 円くらい値上げしました．(下の写真は厚い商品の例です.)

 

　

 

また，当初は重量を考慮せずに価格をきめていました．しかし，そうするとお客様が商品をまとめ買いしたときに送料分が不足するという問題があることに気づきました．たとえば 1 アンペアの電源アダプタ (左下の写真) を 5 個まとめた注文の場合，レターパックライト (右下の写真) で発送すると 370 円かかりますが，いただいている送料との差 250 円がまかなえないことがわかりました (4 個までなら定形外郵便で送料は 250 円であり，それは商品価格のなかでまかなえました)．そのため，商品の重さにみあった価格をつけるようにしましたが，あまり系統的な方法ではありませんでした．

 

 

最近ようやく，もっと客観的な方法で基本の価格をきめようとこころみています．仕入れ値と重量と規格内かどうか (厚みとサイズ) から，プログラムによって各商品の基準の価格をもとめます．そこから，販売を考慮して実際の価格をきめます．

 

ところで，昨年は楽天が 3980 円以上の注文については送料を無料にするということで，さわがれました．実費にちかい送料をお客様に課している店にとってこれはおおきな問題でしたが，当店にとってはあまりおおきな問題ではありませんでした．3980 円以上のときは 120 円引きにするということでしかないからです．おおきな問題にならなかった理由は，アマゾンのように送料無料にすることが理想だとかんがえている点で楽天と共通しているからだともいえるとおもいます．別記事に書いたように送料を一律にするというポリシーにはあわないのでほんとうはやりたくなかったのですが，実質の問題としては店にとってだけでなくお客様にとってもそれほどおおきな問題ではないとかんがえられます．ただし，3980 円以上の注文を宅配便でおくるか定形外郵便でおくるかということはかんがえる必要がありました．お客様はどちらでも指定することができますが，どちらでも実質的な差はありません．現在の結論は (宅配便が指定されているときでも) 3980 円未満の宅配便指定でない注文とおなじあつかいにするということです．

 

このように，いろいろなくふうをしてきましたが，まだうまくバランスがとれない場合があります．今後もくふうをかさねて，価格をきめていくつもりです．